ツキを呼び込む 3
「ギャンブルは悪いときめつけられることが多いですが、私は賭けられない人生なんてつまらないとおもいます」
とくに男は不確実性に対決し、危険にたいしてチャレンジすることを求めるものです。
リスクテーキングの利害得失、成否の確率を計算し、賭を決断するところに、生き甲斐をみつけます。
「安全確実な道を選んだら安心ですが、その代わり進歩もありません。
だいいち生き甲斐が得られません」
サラリーマンも家庭を築き、妻子を養う段階では、安全確実が第一かもしれません。
しかし子供も育ち、第二の人生に踏み入ろうとするときにも、同じようなビヘイビアや人生観では困ります。
「私が麻雀に打ち込んできたのも、賭けることによって生き甲斐をつくり、放っておけばとかくマンネリになる毎日になんとか緊張感をもたせようとしたからですが・・・
やはり賭けても負けるのは嫌ですから、この2、30年、常に"運がよくなろう"と自分でいいつづけてきました」
・・・・その結果が、今日のパーティになったのでしょうが、自分にはそうたいして能力はないので、今後とも"運がよくなろう"と毎日自分にいいきかせていくしかない、としめくくってミスター氏のスピーチは終わりました。
「おもしろい話をきいたな」
「あいつが、そんな人生観をもっていたとは、今日の今日まで知らなかったよ」
わずか数人しかきていない会社時代の仲間と立食の料理に手をだしながら、私はミスター氏の麻雀仲間だった同期生と驚きを語り合いました。